「東根さくらんぼ」生産者インタビュー

さくらんぼ王国 山形

山形県のさくらんぼは、山形盆地を中心に栽培されています。山形盆地には複数の河川が流れており、扇状地と呼ばれる果樹栽培に適した地形が発達しています。
佐藤錦のふるさと、東根市もその地域にあり、「果樹王国ひがしね」として、地域全体で東根ブランドの確立に取り組んでいます。
東根市は日本一の佐藤錦の産地となっており、平成29年4月21日、農林水産省で「東根さくらんぼ」の地理的表示(GI)認証を受けました。
※「東根さくらんぼ」の対象品種は、「佐藤錦」と「紅秀峰」です。

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佐藤錦

JAさくらんぼひがしね さくらんぼ生産者インタビュー

東根市のJAさくらんぼひがしねに伺い、佐藤錦といったさくらんぼの生産者である、岡崎貴嗣さんにインタビューしてきました。

岡崎さんは、1.2haの圃場でさくらんぼを栽培しているキャリア13年の果樹生産者です。「周りには大先輩も多くいらっしゃるので、みなさんに比べればまだまだ…」と謙遜されますが、岡崎さんは東根市農協果樹協議会さくらんぼ部会の部会長を務めていらっしゃいます。

栽培するうえで、どんなところに苦労されているのかお聞きしたところ、
まずは「畑の環境づくりですね。混み合うと日照も悪くなるので、うまく剪定しなければいけない」と、岡崎さん。さらに、「どんな果物でもそうだと思いますが、やはり着果させることに1番気を使います。実がつかないことには始まらないので」と教えてくださいました。
受粉はマメコバチとよばれる在来の蜂の力を借ります。マメコバチだけというわけではなく、ミツバチの巣箱を借りてくる方もいらっしゃるそうです。開花の時期に寒いと蜂が飛びませんし、風が強くても蜂が飛ばされてしまうため、うまく受粉できません。蜂頼みというわけではなく、人の手で受粉作業(毛ばたき受粉)をすることもあるそうです。

取材したときのさくらんぼ(品種は佐藤錦)は、発芽して5日ほどたったところで、摘蕾作業(芽かき)の真っ最中でした。気温が高かった影響で、昨年よりも1週間早いそうです。
余分な花に栄養を使わなくて済むように、摘蕾をします。

今後の生育の見通しですが、今年の状況で行けば、4月下旬には満開となりそうです。満開から約2週間後には緑の実がなります。着果の状況に応じて、今度は摘果作業をします。5月中旬から黄色くなり、5月下旬から6月にかけてハウスのビニールを被覆し、赤く色づく6月に収穫を迎えます。

生育進度が早い年は、花芽が霜害を受けやすく、霜がおりる予報が出ると、夜の間、圃場で火を炊くなどして対策をします。今年は生育が非常に早いので、霜害を受けやすい圃場は摘蕾しないようにしたりと、さまざまな努力の日々が続きます。

さくらんぼが色づいたら…

さくらんぼの収穫時期になると、朝5時ごろから畑に出て、さくらんぼが瑞々しいうちに収穫するそうです。収穫したさくらんぼをご自宅に持ち帰り、箱詰めしてJAに持ち込みます。そこから、全国のお客様に向けて発送されていきます。

「佐藤錦に限らず、さくらんぼは鮮度がとても大切な果物です。商品が届きましたら、できるだけ早めにお召し上がりいただきたいです。その方が美味しいと思いますよ」とおっしゃられていました。

東根、山形のさくらんぼを、これからもよろしくお願いいたします。

※この記事は、3月28日の取材と、これまでのJAへの聞き取り調査に基づき作成しました。

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