宮崎県産完熟マンゴー

JAこばやしについて

 JAこばやしは、宮崎県の南西部に位置し、小林市と高原町の1市1町からなるJAです。内陸性台地のため、昼夜の寒暖差が大きく、夏は暑く冬は寒い気候が特徴です。宮崎牛で知られる畜産はもちろんのこと、里芋やごぼうといった土物類、メロンやピーマンなどの施設園芸作物の産地として知られます。果樹では、きんかんやマンゴーの産地となっており、完熟きんかん「たまたま」や完熟きんかん「たまたまエクセレント」、「完熟マンゴー」や宮崎ブランドのマンゴー「太陽のタマゴ」は、全国的に知られるブランド果実です。

JAこばやし マンゴー生産者インタビュー

 完熟マンゴーは宮崎県を代表する果物の一つです。今回は、JAこばやしのマンゴー生産者である倉山雄一さんのハウスにて、マンゴー栽培についてお話を伺いました。

 倉山さんは、38aのハウスでマンゴーを栽培しています。9月から冷房をかけて花芽を誘導します。その後ハウス内を加温し、マンゴーが育つ熱帯・亜熱帯環境を作っています。12月から1月にかけて開花し、小林市内の養蜂場から蜂の巣箱をお借りして、蜂の力を借りて受粉させています。
 倉山さんのハウスでは、今年は3月8日から完熟マンゴーの出荷が始まりました。「今のところ、日量100玉ほどの出荷となっており、4月上旬から出荷盛期となる見通しです。このハウスでは着果も良く、スタートは順調」とおっしゃられていました。産地全体では、5月中旬〜6月中旬が出荷のピークとなる予想です。

 宮崎県産のマンゴーは、すべてのマンゴーにネットをかけ、自然落果したものだけを収穫しています。マンゴーは花が咲いて90日程度で落果しますが、個体差があり、110日くらいで落ちるものもあります。いつ収穫できるかが読めないので、計画出荷が難しい果物です。マンゴー栽培は、10aあたり5,000個の実をつけ、2tの収量をあげることが一つの指標だそうです。このハウスでは、13aなので100本の木を植えてあり、6,500個程度の実がなっていました。
 宮崎県では、“太陽のタマゴ”というブランド名のマンゴーを出荷しています。色づきなどの外観や、糖度15度以上という厳しい基準をクリアしたものに与えられるブランドですが、倉山さんは50%以上を目標にマンゴーを栽培しているそうです。
*「太陽のタマゴ」は解禁日があり、4月中旬以降の出回りとなります。2023年は4月13日解禁です。

 マンゴーは樹勢が強いと花芽が出にくいです。「マンゴーは遮根シートを使って植えてあります(根域制限栽培)が、樹勢が強いと、シートを越えようとして根が地上に出てきたりします。樹勢を弱めようと根を切ると、枯死する場合もあるので、対応が難しいですね。花が咲いて実がなっても、今度は実が落ちにくい傾向もありますね」と倉山さんは言います。樹勢を把握することがマンゴー栽培の重要だということが分かりますね。品質が良いマンゴーを収穫するためには、樹勢に応じて着ける実の数も変わってきます。倉山さんのハウスでは、「樹勢が弱い木で50個、樹勢が強く大きな木で80個程度実を残す」ようにしているそうです。

マンゴーは日中の気温が高くなると着色が悪くなります。湿度も高いと外観を悪くするヤニが出やすくなるので、梅雨の時期以降、ハウスの温度・湿度調整がとても大切です。「マンゴーで一番大変なのは、摘果と玉吊りという作業」だとおっしゃっていました。

 マンゴーは1本の木に万単位で花が咲くため、摘果は大変な作業です。ご夫婦で荒摘果・仕上げ摘果と、段階的に摘果します。どの辺りの実を残したら良いマンゴーが収穫できるか、経験に基づき想像しながら、余分な実を落としていきます。まさに、生産者の腕の見せどころですね。
 摘果が終わると、全ての実をフックと糸で吊る作業が玉吊りです。お手伝いの方も雇い、7〜8日かけて、全てのマンゴーを吊ります。数が多いので、本当に大変な作業です。

 マンゴーが熟して落果し始めるころ、すべてのマンゴーにネットをかけます。この作業のときにもお手伝いの方を雇うそうです。2~3日でネットをかけ終え、その後にマンゴー全体が真っ赤に色づくように、紙皿を反射板としてセットします。倉山さんの場合、マンゴーを見てすでに赤く色づいたものやミニマンゴー(不受精果)には紙皿をつけないそうです。人によっては、反射板を全くつけない方もいらっしゃるそうなので、倉山さんのマンゴー作りへのこだわりが垣間見えます。

 倉山さんのハウスでは、7月中旬ごろまでマンゴーの収穫が続きます。

編集後記

 マンゴーには、マンゴーにしかない独特の香りや甘みがあり、大変人気の果物です。ハウスに入ったときに入口になっていた実が、帰るときには落ちていたのが非常に感動しました。欲を言えば、落ちる瞬間を見てみたかったですね。
 倉山さんをはじめとした生産者のみなさんがハウス栽培で手塩にかけて育てたとっても美味しいマンゴーを、少しでも多くのお客様に味わっていただければと思います。
 JAこばやし、宮崎県のマンゴーと笑顔をお届けします!

JAこばやし マンゴー生産概況
栽培面積:11.5ha
生産者:31名
生産量:190t

 *この記事は、2023年3月22日の取材に基づき作成しました。

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