あんぽ柿生産者インタビュー

 

あんぽ柿とは?


※あんぽ柿については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 


 

生産者インタビュー

 JAふくしま未来国見地区の若手生産者の土屋嘉男さんにお話を伺いました。
 土屋さんは自動皮むき機を導入し、大規模にあんぽ柿の製造に取り組む若手の生産者です。土屋さんのお宅の干場は、所狭しと蜂屋柿が干されていました。

 

 

 

 今年の原料柿の作柄について伺ったところ、蜂屋柿は生産量がやや少ないですが、園地ごとにばらつきもあるそうで、作柄が悪いというほどの印象はないそうです。一方で、平核無柿は着果が多く、今年はやや小玉だったそうです。

 

 土屋さんに、あんぽ柿づくりの流れを伺いました。大まかな流れは以下の通りです。

 

 土屋さんは、平核無柿のあんぽ柿は乾燥までをご自身で行い、それ以降の作業はあんぽ工房を利用しているそうです。平核無柿の出荷作業まで家でやると、そのあとに続く蜂屋柿の作業に影響が出る可能性もあるため、「あんぽ工房があって助かります」と、土屋さん。

 


※あんぽ工房については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 


 

 現在は、平核無柿がほぼ終了し、今干してあるものは主力の蜂屋柿です。干し場の端の方で、少しだけ残っている平核無柿を見させていただきました。

 

 

 

 熟し過ぎた柿を干すと味は美味しいのですが、適熟の柿を干した場合に比べ、乾燥に非常に時間がかかるだけでなく、色も悪くなりやすく、出荷後の「戻り(水分がにじみ出る状態)」も起こりやすいそうです。そういったあんぽ柿は、干してもご家族や従業員の方々で召し上がられます。「よろしければ1つどうぞ」といただいたのですが、甘みが強く、とても美味しかったです!

 

 平核無柿のあんぽ柿は、稲刈りが終わってから、蜂屋柿のあんぽ柿が始まるまで、ほんの少し時間があるので、試しに干してみるか、と始まったのだそうです。そのため、やはり伊達のあんぽ柿と言えば、蜂屋柿なのだそうです。

 

 

 土屋さんがあんぽ柿を作るうえで大切にしているのが、原料をしっかり追熟させることだそうです。熟度管理をして、常温で1週間は寝かせてから皮を剥いて干します。それが美味しいあんぽ柿を作る秘訣なのだとか。

 

 また、あんぽ柿づくりで大切なのが湿度管理だそうです。雨が降っているからと干し場を締め切っていると、意外と外の方が湿度が低くなっていたりということもあり、単純に天気を気にするだけでなく、湿度にも注意が必要です。
 晴れていても油断は禁物!そんな日は、屋根に近いところに暖かい空気がたまりやすいので、天井の扇風機を回したり、それとは別に移動式の扇風機を干場に用意します。
 「カビたらすべて終わりですから」とおっしゃるように、あんぽ柿づくりには、とにかくカビを生やさない工夫が必要なのだそうです。

 

 あんぽ工房での取材でもありましたが、土屋さんからも半田おろしのお話や、「できるだけ自然な状態で干した方が美味しくなる気がします」という言葉に、伊達のあんぽ柿の美味しさには地元の自然環境も大切なのだということが良く分かりました。

 お歳暮にも人気のあんぽ柿は、年明けからますます出荷量が増えてきます。ぜひ伊達のあんぽ柿をご賞味ください!​

 

※この記事は、2022年11月15日、2023年11月30日の取材に基づき作成しました。

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