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いちごさんって?? 愛称?何かの略? 佐賀県から2018年秋デビューの「いちごの品種名」なのです。 佐賀県生まれの新しいいちご『いちごさん』は、7年の開発期間を経て、佐賀県・JA・生産者が一体となり、15,000株の中から選び抜かれた自信作。 佐賀県からは「さがほのか」以来、20年ぶりの新品種で期待のいちごです。 インパクトのある名前の『いちごさん』について、JAからつの生産者さんに伺ってきました。 JAからつ いちご部会 上場地区部会長 平田菊典さん 平田さんはいちご生産者の大ベテラン!!いちごを食べるのも大好きだそうです。 見学させていただいたハウスでは『いちごさん』と「さがほのか」が約半分ずつ栽培されていました。 『いちごさん』の方が「さがほのか」に比べ、苗が高く育ちます。 また、花の数が多く、果実を多く成らせます。一つのツルから『いちごさん』は15~20粒ほどの果実をつけます。 「さがほのか」は8~10粒ほどです。 受粉のためにレンタルされたミツバチも大活躍。 毎日、朝四時には畑で作業を開始し、なるべくいちごの実がしまっている、気温が高くならない時間に収穫作業を行います。 天候状況、いちごの株の状態、食味を確認し、生産されています。 美味しいいちごを作るコツは、株に体力をつけさせることだそうです。 平田さんは、大きないちごを作ります。 果実の肥大には日照時間が大きく影響しますが、日照状況や気温と生育状況から、夜間の電照時間を調整するそうです。 2018年秋本格デビューのため生産の歴史が浅い『いちごさん』は生産面で未知な部分もあるようです。 2019年シーズンは『いちごさん』の生産面積を増やしていくそうで、今後『いちごさん』を作りこんでいくと、生育がより安定し、おいしい『いちごさん』が収穫されそうです。 『いちごさん』は今までにない特徴的な味わい・・・?! 『いちごさん』を一口食べてみると、みずみずしさに驚きます! いちごのジュースをかじっているような、これまでにないいちごの新食感です。完熟したプラムの様に、ずっしり詰まっている感じがします。 『いちごさん』は、同じ大きさのいちごと比べると重量が重いそうで、みずみずしく、ジューシーないちごであることがわかります。 やわらかい甘みで、酸味は控えめ。みずみずしく食べ応えがあります。 『いちごさん』は、中まで赤いところも特徴のひとつ。 低温でじっくり育つと特に赤くなります。 農作物は、花の時期や天候によって収穫までの期間が異なります。 『いちごさん』の場合、花びらが落ちてから収穫まで40~45日かかりますが、3月以降、暖かくなると、30~35日で収穫時期を迎えます。 暖かくなってくると、中の色は少し白っぽくなるそうです。 『いちごさん』は11月後半から6月まで出回ります。 特におすすめの時期は、春を迎える3月初めごろだそうです。 今後ますます生産が盛んになる『いちごさん』。 JAからつでは、2019年シーズンにはいちご生産面積の約半分で『いちごさん』を生産していく予定です。