JA筑前あさくらの果物

目次

JA筑前あさくらの概要

福岡県オリジナルいちじく「とよみつひめ」
 ー JA筑前あさくらの「とよみつひめ」

甘柿の代表種「富有柿」
 ー JA筑前あさくらの「富有柿」

JA筑前あさくらの梨
 ー 期待の新品種「玉水」

終わりに


 

JA筑前あさくらの概要

福岡県のほぼ中央に位置する朝倉市、筑前町、東峰村の3 市町村を管内とするJA筑前あさくらは、平成6 年に7JAが合併して誕生しました。
東は日田市(大分県)、西は小郡市・筑紫野市、南は筑後川を境にうきは市、北は嘉麻市に接し、福岡市から中心部の朝倉市まで30km 圏内にあります。

 

福岡県オリジナルいちじく「とよみつひめ」

「とよみつひめ」は、福岡県オリジナルのいちじくで、平成18年(2006年)に品種登録された、比較的新しい品種です。
いちじくのプチプチとした食感やとろりとなめらかな口当たりはもちろん、「とよみつひめ」ならではの濃厚な甘さが特徴です。

基本的には果皮を剥いて食べると思いますが、気にならない方は、皮ごとお召し上がりいただくこともできます。

とよみつひめの育成地である農業総合試験場「豊前分場」の名前から「とよ」、従来のいちじくより糖度が高く、蜜のような甘さを持つことから「みつ」、すでにブランドが確立されていた福岡県のいちご「あまおう」の男性的な名前とは反対に、女性的なかわいらしさを表現するための「ひめ」、これらを組み合わせて、「とよみつひめ」と名付けられたそうです。

*アレンジレシピ…冷凍庫に入れてシャーベットや、生ハムに添えたり、サラダに乗せたりするのもおすすめ!

 

JA筑前あさくらの「とよみつひめ」

JA筑前あさくらの「とよみつひめ」の生産は、生産者71名、栽培面積は10.75ha、生産量約171t/年(※2022年実績)となっていますが、多くの生産者が桃や柿といった他の果実と兼業して栽培しています。

いちじくの樹を見たことがある方も多いと思いますが、栽培している圃場となると、見たことがある方は少ないのではないでしょうか?ということで、「とよみつひめ」の圃場の様子をご紹介したいと思います。

「とよみつひめ」に限らず、いちじくは苗木が伸びたら、写真のように2 本の主枝が水平に伸びるよう誘引していきます。本来いちじくは縦に生長しますが、横に伸ばすよう工夫しています。その後、伸びた枝を選定あるいは誘引していき、2~3 年目以降からようやく収穫することができます。

「とよみつひめ」は、早朝より収穫し、JAの選果場に搬入されます。いちじくは傷みやすく、日持ちしにくいため、「とよみつひめ」が選果場に入荷してから市場に並ぶまで、低温で配送するコールドチェーンという仕組みで流通させています。

また、いちじく全般にいえますが、非常によく水を吸う植物で、必要以上に水を与えると肥大し過ぎて割れますし、割れなくても規格外の大きさにまで育ってしまいます。そうすると出荷できなくなるため、水の管理がとても重要です。
ただし、どれだけ生産者が管理しても、雨が多いときは規格外品が多く発生してしまいます。そこでJA筑前あさくらでは、規格外の「とよみつひめ」をアイスクリームやその他加工品の原料として販売し、少しでも生産者の手取りが向上するよう、取り組んでいます。
「とよみつひめ」の加工品を見かけた際には、この話を思い出していただけると嬉しいです。

 

甘柿の代表種「富有柿」

富有柿は、奈良県御所市原産の御所柿がルーツと言われています。岐阜県瑞穂市居倉の御所柿は特に味が良いとして居倉御所と呼ばれました。同地の福嶌才治(ふくしまさいじ)氏がこれを接ぎ木して栽培に成功し、1898年に富有と名付けました。

現在では、富有柿は品種別にみると、日本で最も栽培面積が広い柿となっており、甘柿の代表種と言えます。富有柿と並ぶ一般的な甘柿には、次郎という柿があります。「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」といわれており、次郎柿が硬めで歯ごたえがあるのに対し、富有柿は果肉が柔らかくて果汁が多く、甘みが強いのが特徴です。

 

JA筑前あさくらの「富有柿」

JA筑前あさくらの柿の生産は、生産者343名、栽培面積は219.7ha、生産量約3,406.2t/年(※2022年実績)です。富有柿はほぼすべての生産者が栽培しており、柿の生産量の7割以上が富有柿です。

筑後川流域の肥沃な大地と山の清流にめぐまれ、太陽の光をいっぱいに浴びることのできる南向きの山の斜面で栽培されるJA筑前あさくらの柿は、美味しいと評判で、1980年には日本農業賞を受賞しました。そのため、JA筑前あさくらは、名実ともに日本を代表する富有柿の産地の一つと言えます。

JA筑前あさくらは、2017年には旧朝倉農業高校跡地に新たに「中央選果場」を新設しました。老朽化した古い選果場を集約し、効率的な集出荷体制を整えることで、産地基盤の強化に取り組んでいます。施設も新たに、これからも、あさくらの柿が全国へと羽ばたいていきます!

取材時の柿はまだ青い状態でした。生産者は収穫まで、害虫や害獣対策をしながら、圃場を管理し、収穫に向けて準備を進めていきます。 「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言い伝えられる柿。健康のためにも、たくさん食べたいですね。今から秋の訪れが楽しみです!

 

JA筑前あさくらの梨

JA筑前あさくらの梨の生産は、生産者50名、栽培面積は47.05ha、生産量約1,068.8t/年(※2022年実績)となっています。

JA筑前あさくらの管内で栽培される主な梨をご紹介します。

・幸水 7月上旬~8月上旬
 赤梨の代表種。JA筑前あさくらの梨のうち、約4割が幸水梨です。お中元ギフトとしても大変喜ばれます。

・豊水 8月上旬~9月上旬
 赤梨の代表種。JA筑前あさくらの梨のうち、約3割が豊水梨です。
 その名の通り果汁が豊富で、甘みの中に程よい酸味があり、根強い人気の梨です。

・その他晩生種 8月下旬~11月中旬
 8月下旬のあきづきに始まり、新高や新興、愛宕と、11月中旬までJA筑前あさくらの梨をお楽しみいただくことができます。

 

期待の新品種「玉水」

2022年本格デビューの梨「玉水」。
福岡県農林総合試験場にて「あけみず」という梨と「喜水」という梨を交配して得られた交雑実生から育成されました。糖度が高いため、とても甘くてジューシーな赤梨です。
幸水よりも早く出荷される早生品種で、ご自身でお召し上がりいただくだけでなく、お中元ギフトにもおすすめの梨です!

福岡県が自信を持ってお届けする「玉水」は、来年から全農食品オンラインショップでも販売予定です。

 

終わりに

こうした果物の他に、JA筑前あさくらの特産品として知られるのが「博多万能ねぎ」や刺身のつまや薬味によく使われる「紅たで」です。
「紅たで」は全国シェアの約8割を占めます。和食の名脇役として、JA筑前あさくらの農産物が全国で活躍しています!

*この記事は、2023年8月24日の取材に基づき作成しました。

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