JAつがる弘前のご紹介
JAつがる弘前の概要
JAつがる弘前は、日本一のりんご生産量を誇る青森県津軽地方を代表するJAのひとつです。平成15年に津軽地方の6JAが合併して誕生しました。津軽地方の中心から南部にかけて位置する弘前市(旧弘前市・旧岩木町の区域)、藤崎町(旧藤崎町の区域)、大鰐町、平川市(旧碇ヶ関村の区域)、西目屋村の広い地域にまたがっています。
JAつがる弘前が本店を構える弘前市は、古くから津軽藩(通称)の中心地として栄え、お城とさくらに代表される歴史と文化が息づいています。管内とする藤崎町は、りんごの代表種「ふじ」発祥の地として知られています。
JAつがる弘前のりんご
JAつがる弘前は、管内にある7つの選果場でりんごを選果し、りんごの販売に取り組んでいます。
選果場の運営について伺ったところ、「果実の選果効率はどの選果場においても重要ですが、それと同時に、りんごの選果基準をしっかりと守ることが大切です。そのため、品種や栽培方法に応じて選果場を固定し、生産者が育てたりんごをひとつひとつ丁寧に選果しています」とのことでした。
JAつがる弘前の選果場の中で、最も規模が大きいのは河東地区りんご施設です。河東地区りんご施設は国内最大級の選果能力を有し、JAつがる弘前の経験と技術の粋を集めた、最先端のりんごの選果場です。
ひろさきふじ
「ひろさきふじ」は、「ふじ」の枝がわり品種で、「ふじ」よりも1カ月ほど早く収穫でき、酸味と甘味のバランスにも優れた「早生ふじ」の一種です。「早生ふじ」は、「ふじ」よりも早く収穫できる「ふじ」の血を引くさまざまな品種の総称ですが、JAつがる弘前は地元生まれの優良品種として「ひろさきふじ」を大切に育ててきました。「ひろさきふじ」は、秋の始まりを感じさせる自慢のりんごとして販売され、ふじ系品種の切り込み隊長として、活躍しています。
また、JAつがる弘前では、「ひろさきふじ」を糖度13度を基準としてセンサー選別し、外観などの一定の基準もクリアしたりんごを「夢ひかり」として販売しています。「夢ひかり」は、JAつがる弘前が生んだ特別なりんごとして、全国のりんごファンに親しまれています。
メジャーりんご
JAつがる弘前のりんごには、「メジャー級の美味しさ」と、美味しいという意味の方言「めじゃ?」をかけたブランド銘柄、「メジャーりんご」があります。「メジャートキ」と「メジャー王林」、「メジャーサンふじ」と、いずれも高糖度で、熟度が高いプレミアムりんごです!
これらの他にも、JAつがる弘前のりんごでは、葉とらず栽培のプレミアムサンふじ「葉型美人」も人気です。
生産者インタビュー
今回は、JAつがる弘前販売部直販課の高杉さんにインタビューさせていただきました。
高杉さんのご実家では、ご両親がりんごをはじめとした果樹を中心に農家を経営しています。
平日はJA職員、休日はりんご農家として日々忙しく働く高杉さんに、りんご栽培についてお話を伺いました。
高杉さんは、1.5haのりんご園で、「ふじ」を中心にりんごを栽培しています。
取材させていただいたときには、「ひろさきふじ」の収穫がちょうど終わったところで、徐々に色づいている「サンふじ」の様子を見させていただきました。
「今は『サンふじ』の着色管理の最中です。今年は平年よりも熟度が進んでいて食味の仕上がりが早いので、りんごの色づきを確認しながら、収穫が遅れないようにします」と、高杉さん。
また、「ひとくちに『ふじ』といっても、様々な系統があります。見た目で分かりますが、着色のしやすさが違うんです」と教えてくださいました。そのため、りんごの樹ごとに、葉摘みのタイミングや程度も変わってくるそうです。
平日はご両親がりんご園の管理をされているため、高杉さんの出番は週末の力仕事。下草を刈ったり、これからはりんごの着色管理のための反射シートをしくのが高杉さんの担当。
赤くて美味しいサンふじに仕上げるため、「葉摘み作業」や「つる回し」(りんごを回して、太陽の光をまんべんなく当てるための作業)もしなければなりません。高杉さんにとってはこれらの作業が一番大変なのだそうです。
年間を通じて、りんご栽培で難しい作業が何かを伺ったところ、「りんごの剪定作業は技術が求められるため、自分はまだできません。すべて両親が作業しています。まだまだです。」と謙遜する高杉さん。りんごの樹をどう仕立てるのかによって、翌年のりんごの作柄にも影響するので、剪定は経験と技術が求められる大切な作業なのだそうです。
これからの高杉さんのりんご農家としての飛躍を祈念して、りんごの樹の前で!
当社の対応をしてくださりながら、りんご農家として二足の草鞋を履く高杉さんに、感謝感激の当社バイヤー小田でした。
JAつがる弘前の特産品
JAつがる弘前の管内では、お米や野菜も盛んに栽培されています。JAオリジナルのりんご加工品もありますので、全農食品オンラインショップいちおしの商品として、一部をご紹介します!
桃
本州最北端で栽培される「つがるの桃」として、栽培面積も拡大中です。りんごの栽培技術を活用した桃は、近年大注目の美味しさ。
「川中島白桃」を中心に、「あかつき」などの桃を栽培しています。 今回取材させていただいた高杉さんは、桃も栽培しているそうです!
とうもろこし
JAつがる弘前の 「嶽きみ」というとうもろこしは、「津軽富士」とも呼ばれる岩木山の麓、嶽高原で栽培されるスイートコーンです。標高400?500mの嶽高原は、昼夜の寒暖差がより一層大きいことから甘味が強く、プチプチと粒がはじける食感が特徴です。
地域団体商標(商標登録第5042511号)も取得し、地域ブランドの定着に取り組んでいます。
林檎四季
林檎四季は、ふじをメインに、芳醇な香りとマイルドな味に仕上げた混濁ジュースです。りんごのストレート果汁なので、濃縮還元にはない美味しさをお楽しみいただけます!
*この記事は、2023年10月3日の取材に基づき作成しました。
JAつがる弘前管内のスナップ・ショット